あしたへの道

日々の雑記

誰かが笑って、私が笑う

電車のサラリーマンの顔やダッシュで電車の席を確保する人達を目にして嫌気がさす。電車は嫌気も楽しさも一緒くたに詰め込んだ鉄である。

 

おはようございます。Shuです。

 

はい。昨日あった出来事を書きます。

 

①電車での出来事

アメリカ人のトムさんに乗り換えを聞かれた(この時ばかりは英語が話せてよかったと思う)。その人の下車したいところ、私が下車するところが一致して、10分で着くよと伝え、話し始める。旅行や日本の観光地の話で盛り上がった。お互い下車予定の駅をすぎたことにも気づかず電車は目的地よりずっと進んでいた。パニクる2人に一部始終を目撃した人が、「大丈夫?」と声をかけてくれた。一連の話を説明するとおばさんが笑ってくれた。トムさんも笑い、周りの人みんなが笑っていた。

こんな状況でも心にゆとりがあるって素晴らしい。

 

②赤ちゃん、お母さん、そしてその他の皆さんとの間で

 

用が終わって、帰り道電車でこんな事があった。泣いている赤ちゃん、申し訳なさそうなお母さん。よく見る光景でもあり、何かできないかと前々から考えていたものをやってみた。

 

そう、赤ちゃんに声をかけて、変顔をしてみた。

 

赤ちゃんは泣き止んだものの、一方のお母さん、周りの人は苦笑いだった。

私が渾身の変顔をやめる前に赤ちゃんはまた泣き始めて、お母さん含め周りの人は大爆笑、そして気づいた時には赤ちゃんも笑っていた。

  

ひと笑い起きた後まもなく、最寄駅に到着し、簡単な会釈をして降りたその一歩目で足をくじいた(笑)無事にこの場をやり過ごした安堵感からか、緩んでいた足首に張本さんもびっくりの喝が入った。おそるおそる振り返るとそれを見ていた人が笑ってくれていた。

 

 

 

自己満に過ぎないかもしれない。でも、それで良い。私を見た誰かが笑ってくれたらそれでいい。改めてそんなことを感じた。

 

誰かが笑ってくれた時、気付いたら私も心から笑っているんだから。

女王ふざけんな

終電で帰宅したShuです。こんばんは。

 

大学1年の春、初めてタロットカードで自分のこれからを占った。私の人生はあたりですか?その問いにタロットカードは女王のカードで答えた。補足には色々なものが降り注ぐだろうと書かれているだけ、なんだこんなもんとあしらっていたがたった今、合点がいったことがある。

 

電車で後ろに立っているおっさんがすごい勢いでえづいていた。指で体を突こうものなら胃の中をここにぶちまけそう。

 

 

これまで新品のスーツケースに、おろしたてに靴に、そしてエチオピアに行った記念として買った鞄におっさんの"それ"
が降り注がれた経験を持つ私の感覚は研ぎ澄まされているのかもしれない。

 

おっさんがえづいてるのを聞いて全てが繋がった。あの時タロットカードの説明にあった色々なものが降り注ぐだろうはおっさんの"それ"だった。

 

今回ばかりは女王の効果がなかったものの、女王ふざけんな。今も占いを信じていないことは言うまでもないが、次やったら何が出るのか気になっている自分もいる。

 

おやすみ

おばあさんからの茶封筒

こんばんは。

会社帰りに電車に揺られているShuです。

 

今回は小話を1つ。

舞台は私の実家の最寄駅。忘れもしない12月。

 

高校時代野球部に所属していた私はテスト期間でいつもより早い下校に足を弾ませていた。

 

エレベーターもエスカレーターもなかった当時、近くのスーパーで買い物を終えた人たちの帰宅にはさぞ不便だったと思う。

 

足取り軽く階段を降りていた私があと3段でという時に、階段に向かってくるおばあさんに気づいた。手には野菜でいっぱいの手提げを3つ。黒いコート、グレイのニット帽、革の手袋でエレガントな女性であった。

 

声をかけ、手提げを持ち改札まで一緒に歩いた。改札前で手提げを渡すとおばあさんは仕切りに頭を下げ、ありがとうと繰り返した。

そして、「これで好きなものをお飲みください」とコートの内ポケットから茶封筒を出し、私に差し出した。

 

私は「結構です」と繰り返していたが、おばあさんの乗る電車が来たので渋々受け取った。

 

 

おばあさんを見送り、駅に隣接するトイレで茶封筒の中を恐る恐る開けると、、

中は30本入りのストローだった。

「これで好きなものをお飲みください」の意味を理解するのにそんなに時間はかからなかった。

あのクソババアという感情と同時に勝手にお金を期待していた自分の心のくすみに嫌気がさすのであった。